遺伝の理不尽さを嘆かしてほしい

なんて理不尽な話なのだろうか。

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私の家系は先祖代々『ハゲ』の家系だ。父も祖父も曾祖父も、その兄弟を含めたみんな『ハゲ』である。私も今年50歳になり、もう上からみても下からみてもハゲてしまっている。「遺伝だからしょうがない」そう自分に言い聞かせても、やっぱりフサフサでボーボーのまま歳老いたかった。

自分がどうしたいかは関係なく、遺伝という絶対的な存在によって運命を左右されてしまう。なんて理不尽な話なのだろうか。私はフサフサがいいと思ったとしても、髪は、頭皮は、細胞の遺伝子という設計図にしたがって先祖代々の『ハゲ』を私に継承してしまう。なんて理不尽な話なのだろうか。

なんて理不尽な話なのだろうか。しつこく何度も言うのにはわけがある。もちろん私も遺伝であるこの特性を受け入れている。しかし、親族の中に、いや兄弟の中にひとりだけ例外がいるのだ。それが私より5つ年上での兄である。兄は未だにハゲておらず、そればかりかフサフサである。

同じ親から生まれ、この家系の男に生まれた時点で私と兄の未来は「ハゲ」になることで約束されていたはずだ。その未来の絶対度は、水戸黄門のストーリー展開と同じレベルと言っていい。水戸黄門は、どんな流れでも紋所を出して「ははぁ!」と悪党が頭を下げる。けっして悪党が「私には通用しませんよ。実家が天皇家なので」なんて展開はないのだ。

それなのに、だ。兄はフサフサで私はハゲている。親族の中だけで兄だけがフサフサでボーボーのまま歳をとっている。

ちなみに私が禿げた時に一番最初に心配してくれたのは兄だった。本当に昔から優しい兄だ。なので兄を責めるつもりなど毛頭ない。(髪だけに)

だが遺伝よ!私は、もう一度言いたい。

なんて理不尽な話なのだろうか。